電磁波の一種で、身体組織に照射すると、皮膚表面から3~4cmの筋膜付近で
温熱効果を発生させます。そのため、深部を内側より直接あたためることができます。
いすに座ったままで、マイクロ波照射アンテナと照射部位の皮膚との距離を握りこぶし一つくらい開け、約10分間の照射を行います。
【疼 痛】(明らかな炎症症状が認められる部位は除く)
打撲・捻挫・骨折・脱臼に伴う痛み、慢性関節リウマチ、変形関節症、肩関周囲炎、慢性腰痛、断端痛、腱鞘炎、変形性脊椎症、骨粗鬆症、筋・筋膜性の痛み、神経痛、神経炎による痛み、内臓異状による関連痛など
【筋緊張亢進】中枢性疾患に伴う痙性、筋スパズム
【知覚異常】筋緊張亢進に伴うこわばり感、神経炎などに伴う不快感など
【循環障害】(重度の浮腫や非炎症性の浮腫は除く)慢性炎症に伴う軽度な浮腫、レイノー病、末梢神経麻痺など
【その他】関節の矯正や運動療法などの前処置として、痛みや関節拘縮の原因となっている軟部組織
急性炎症のある部位、湿布やテープを貼った部位、知覚脱失部位、金属挿入部位、妊婦、眼球、睾丸などへの照射。また、ペースメーカー装着者、悪性腫瘍、急性の感染症の方。
携帯電話や腕時計などの電子機器は誤作動を起こす可能性があるので、照射領域から離しておく必要があります。
頸椎牽引
頚椎牽引とは、頚椎椎間を固定することによって、または伸張する方向に力を与えることにより、頚椎の脊髄症状、神経根症状、局所症状などの寛解・治癒を期待する治療方法です。
いすに座り、スリングを顎の下にかけ上方へと牽引します。治療時間は約10分間です。
頚部脊椎症(脊髄症、神経根症、局所症状、椎骨動脈不全症状、バレーリュー症など)。
項部、肩、胸部から手指にかけての疼痛、しびれなどを訴える頸肩腕症候群。 初期の安静期が過ぎてからの頚椎捻挫
リウマチや乾癬性関節炎、強直性脊椎症などの炎症性の脊椎炎、結核性疾患(脊椎カリエス)、悪性腫瘍の転移のあるもの、牽引によって症状の悪化するもの、頚動脈や椎骨動脈の重篤な動脈硬化症があるもの、高齢者で骨粗鬆症が著明なものなど。
腰椎牽引
脊柱を牽引することによって、椎間および椎間孔は拡がり、上・下椎間関節面に加わる圧が減少します。したがって(1)後縦靭帯に対する圧と異常緊張の緩和、(2)神経根圧迫と根周囲における循環障害などの刺激因子の除去、(3)筋の不均衡状態の除去、(4)神経系と筋系との間の悪循環の遮断、(5)筋・腱・靭帯に対する一種のマッサージ効果による腫脹の除去と循環の改善などの効果が期待できます。
専用の牽引用吊り革(ベルト)を装着し、台の上に横になります。治療時間は約10分間です。
変形性脊椎症、根性坐骨神経痛、いわゆる腰痛症、筋・筋幕性腰痛症、椎間板ヘルニア、脊椎分離症・すべり症など。
全身衰弱のはなはだしいもの、結核性疾患や悪性新生物のあるもの、牽引によって悪化する危険のあるもの、疼痛の著明なもの、骨粗鬆症の著明なものなど。
浴槽内の底板から気泡が湧き出し、その気泡がこわれる時に発生する超音波が
骨の芯まで浸透し、腰痛・肩こり・手足の疲れに効果がある、といわれています。
治療時間は約10分間です。上肢または下肢の一部を治療対象とした治療浴です。治療部位を温水の入った浴槽につけ、治療が必要な部位に対して噴流発生装置から噴出させた渦流を当てることによって循環の促進、疼痛の緩和、筋のリラクセーション、創治癒の促進、壊死組織の除去、老廃物の浄化作用などを図る治療法です。
骨折、脱臼、捻挫、打撲、関節拘縮、癒着、瘢痕、腱縫合術後、皮膚移植後、筋・腱断裂後、亜急性期以降の筋炎・腱鞘炎・関節炎、人工関節置換術後、靱帯損傷、切断端、火傷、末梢神経損損傷などの方。
感染性皮膚疾患、著しい循環障害、発熱、浮腫(すべてではない)など。