新世病院でも検査後、検査結果表をお渡ししますが、見慣れない英語や数字が書いてあり、どのように見たらよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
下記の検査結果表の見方と検査項目に対する注意点を参照いただき、今後の健康にお役立てください。
さらに詳しい内容をお知りになりたい方は遠慮なく医師や看護師にご相談ください。
No. | 検査項目 | 解 説 | 区 分 | |
---|---|---|---|---|
01 | T-Bil | 総ビリルビン | 肝機能障害で高値を示します。 | 肝機能 |
02 | D-Bil | 直接ビリルビン | 血液中の黄疸色素の値で黄疸の程度を示します。 | |
03 | TP | 総タンパク | 栄養状態を示す指標です。 肝機能障害や腎機能障害で異常値を示します。 |
栄 養 |
04 | ALB | アルブミン | ||
05 | A/G(R) | アルブミン・ グロブリン比 |
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06 | AST(GOT) | アスパラギン酸 アミノトランス フェラーゼ |
肝細胞に多く分布する酵素です。肝機能障害で高値を示します。 AST(GOT)は、心臓や骨格筋にも分布しています。 |
肝機能 |
07 | ALT(GPT) | アラニン アミノトランス フェラーゼ |
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08 | ALP | アルカリ性 フォスファターゼ |
骨の代謝異常、肝・胆機能の異常を示します。 | 骨・筋 |
09 | LDH | 尿酸脱水素酵素 | 肝疾患・心疾患・血液疾患で異常値を示します。 得に梗塞常態(心・脳)では高値を示します。 |
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10 | γ-GTP | γ-グルタルミル トランスフェラーゼ |
肝臓に分布し、アルコール常飲者で高値を示します。 | 肝機能 |
11 | Ch-E | コリンエステラーゼ | 肝機能障害、栄養失調、農薬中毒で低値を示します。 | |
12 | Amy | 血清アミラーゼ | 膵臓・唾液腺にある酵素で膵臓に関する病気で上昇しますが、 耳下腺炎(おたふく風邪)でも上昇します。 |
膵 |
13 | Amy(u) | 尿アミラーゼ | ||
14 | Lipase | リパーゼ | ||
15 | CPK | クレアチンキナーゼ | 肝疾患・心疾患・血液疾患で異常値を示します。 得に梗塞常態(心・脳)では高値を示します。 |
骨・筋 |
16 | CPK-MB | MB型アイソザイム | ||
17 | H-FABP | ヒト心臓由来脂肪酸 結合タンパク |
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18 | T-chol | 総コレステロール | 動脈硬化の原因として重要な項目です。 | 脂 質 |
19 | HDL-cho | HDL コレステロール |
善玉コレステロールと言われ低値は注意が必要です。 | |
20 | LDL-cho | LDL コレステロール |
悪玉コレステロールと言われ高値は注意が必要です。 | |
21 | TG | 中性脂肪 | 高値の場合は肥満・脂肪肝に注意が必要です。 | |
22 | Na | ナトリウム | Na,K,Cl は代表的な電解質で体内のイオン濃度のバランスが 崩れていないかの指標となります。 |
電解質 |
23 | K | カリウム | ||
24 | Cl | クロール | ||
25 | Ca | カルシウム | カルシウムの吸収程度・骨密度などがわかります。 | |
26 | P | リン | 生体必須元素です。腎機能・内分泌の異常により変動します。 特に腎機能異常で高値を示します。 |
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27 | Glucose | 血糖 | 血液中のブドウ糖量です。 | 糖 尿 |
28 | BUN | 尿窒素 | 腎機能を調べる代表的な項目です。 体内の老廃物を排泄する状態を反映します。 |
腎機能 |
29 | Cre | クレアチニン | ||
30 | UA | 尿酸 | 痛風の原因となる物質です。 | |
31 | Fe | 血清鉄 | 赤血球の血色素を構成する金属です。 | 貧 血 |
32 | CRP | C反応性タンパク質 | 炎症により現れる特殊タンパク質です。 炎症性疾患や体内組織壊死などで著しく増加します。 |
炎 症 |
33 | TIBC | 総鉄結合能 | 鉄代謝に関係するタンパク質の値で、鉄の不足する貧血変化が見られます。 | 栄 養 |
34 | Al | 動脈硬化指数 | 動脈硬化の程度を表す指標です。 | 脂 質 |
No. | 検査項目 | 解 説 | 区 分 |
---|---|---|---|
01 | 蛋白 | じん臓、尿路系疾患で著しく陽性を示します。 | 腎機能 |
02 | 糖 | 尿中の糖成分を示し、糖尿病の発見の手がかりとなります。 | 糖 尿 |
03 | ケトン体 | 糖の代謝に異常をきたした時に陽性を示します。 | |
04 | 潜血反応 | じん臓、尿路系疾患で著しく陽性を示します。 | 腎機能 |
05 | ウロビリノーゲン | 肝臓、胆のう疾患、発熱等で陽性を示します。 | 肝機能 |
06 | ビリルビン | 肝・胆道系、膵疾患で陽性を示します。 |
No. | 検査項目 | 解 説 | 区 分 |
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01 | 白血球数 | 細菌と戦ったり抗体を作ったりする生体防御の要です。 | 炎 症 |
02 | 赤血球数 | 細胞に酸素を運ぶ働きをします。 | 貧 血 |
03 | ヘモグロビン | 赤血球中に含まれていて、酸素と結合します。 | |
04 | ヘマトクリット | 血液中の血球成分の量を示します。 | |
05 | 血小板 | 止血の働きをします。肝機能障害の指標ともなります。 | 肝機能 |
区 分 | 食生活で注意すること |
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肝機能 | 食事は高エネルギー、高タンパク質、低脂質、高ビタミンを基本とし、肥満や脂肪肝のときは食事療法に加え、運動療法も行いましょう。アルコールは避けてください。 |
骨・筋 | 塩分は1日10g以内に抑え、禁煙・アルコールは適量を守り、ストレスをためないように工夫しましょう。 バランスの良い食事を心がけましょう。 |
栄 養 | 肉・魚・卵・牛乳・豆類を朝・昼・夕の三食に組み、コンスタントに摂取するようにしましょう。 |
膵炎症 | 禁酒し、規則正しい食生活をしましょう。糖質とタンパク質を十分に取り、過食しないこと。 脂っこい食事はなるべく控えましょう。 |
貧 血 | ヘム鉄を含むレバー・肉・魚類を積極的に取りましょう。 鉄の吸収をしやすくする、ビタミンCの豊富な野菜や果物も多く取るようにしましょう。 |
腎機能 | 基本的にはエネルギーを十分に取り、タンパク質・水分は症状により制限しましょう。痛風は過食を避け、適度の 運動を行い、肥満を是正しましょう。エビ・レバーなど脂肪の多い肉は避け、アルコール、特にビールは避けましょう。 |
糖 尿 | 食事療法と運動療法が最も大切です。食生活を正しくし、食事を抜いたりまとめ食いをしないで腹八分目を心がけ、 糖質・タンパク質・脂質をバランスよく取り、ビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含む食品を積極的に取りましょう。 |
脂 質 |
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電解質 |
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